企業は永久に生き続けるもの(GOING CONCERN)と考えられている。このように考えるのは、決算などの便宜にすぎない。しかし、実際には大企業(上位500社)でも平均寿命は30年しかない。そこで、企業は倒産するものと考えて、経営者は倒産しないように努力しなければならない。また、従業員はいつ会社が倒産しても大丈夫なように、日ごろから準備をしておかなくてはならない。倒産した時に、経営者を怨んでもダメである。慌てふためいても遅い。企業が倒産するのは資本主義社会の必然だからである。
一方、人間は死ぬもの(MAN IS MORTAL)と考えられている。そこで、長生きするように努力をしている。人間や企業が病気になったり、死んだり(倒産)する原因のほとんどは悪い生活習慣(業務慣行)にある。何をしてはいけないのか、また何をしなければいけないのかは誰もが知っている。ただ、それを実行しないだけだ。つまり、本人(企業)の心がけ次第ということだ。したがって、たとえ病気になっても、あるいは死んでも(倒産しても)自業自得である。
企業はやるべき事をやらなければ赤字になったり倒産したりする。しかし、人間はどうもそうではないようだ。いつまでに何をしなければいけないとがんばると早死をする。むしろ、ムリをしないで、やりたいことをやりたいようにする方がストレスが無くて長生きする。そこで、人間こそ永久に生き続けるものと考えてみたらどうだろう。そうすれば何事も慌てる必要はないし、がんばる必要もない。ところで、私が現在やりたいと思っていることを全部やるにはあと300年ぐらい必要になる。その後、何をするかはまだ決めていない。
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