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開発&コンサルティング

第103回 近頃、ちまたではやるもの

近頃、ちまたではAI(人工知能)がはやっています。ビジネスに関するニュースはどれもこれもAIばかりです。AIは確かに、あらゆることを便利にかつ効率的に行うためには非常に優れたツールです。しかし、AIにも欠点があります。

AIは過去の人間が作成した多くのデータを利用(学習)して、優れた文章、画像、動画、音楽などを新たに作ることができます。よって、今後、小説、絵画、漫画、映画、音楽などはAI技術者が作ることになるでしょう。よって、現在の小説家、画家、漫画家、映画監督、音楽家などは失業するかもしれません。

そこで、これらの人たちはAI技術を利用して作ろうとします。このことを共創などと言います。つまり、AIと一緒に作るのです。しかし、AIが作った作品には著作権が認められません。つまり、創造ではないのです。他人の真似(パクリ)にすぎないのです。しかも、他人の著作権を侵害する恐れがあります。よって、共創の場合、どこまでを創造とし、どこまでを真似(パクリ)とするかが問題になります。

また、偽の小説、偽の絵画、偽の漫画、偽の映画、偽の音楽などを容易に作ることができます。しかも、過去にはない優れたものを作ることができるのです。よって、犯罪に利用することが容易にできます。また、他人に成りすますことも容易にできます。

そこで、偽の作品を作ることができないAI、他人の著作権を侵害しないAI、他人に成りすますことができないAIなどの開発が求められます。しかし、それはできないでしょう。なぜなら、元々、AIは人間の過去のデータを利用(学習)しているからです。

また、近頃、ちまたではやるものに、SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)があります。多くの人がSNSを利用しています。その理由は「いつも人とつながっていたいから」だそうです。しかし、SNSの欠点をご存じですか。それは、SNSのアカウントが簡単に取れてしまうということです。なぜなら、匿名で取れるからです。ビジネスで使われているフェイスブックでも本人確認を行わないでアカウントを発行しています。よって、他人に成りすますことが容易にできます。よって、犯罪に使われるのです。要するに、SNSはどこの馬の骨が分からない人たちの集まりなのです。こういう人たちの集まりを「烏合の衆」と言います。「烏合の衆」の意見をあなたは信じるのですか。

私は「烏合の衆」の意見は信用しないのでSNSを利用しておりません。しかし、何故か私のアカウントが「停止」になっています。なぜでしょうか。誰かが私に成りすまして私のアカウントを取って、私がSNSを使えないようにしたからです。その犯人を私は知っています。なぜなら、その犯人から手紙が来て、私が発明して特許を取った製品をSNSで宣伝してあげる、と書いてあったからです。そして、宣伝料を私から取ろうとしたのです。

私の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、卒業した学校名、職歴などはホームページで公開しています。私の顔写真も掲載しています。ですから、私に成りすますことは容易にできます。SNSだけではありません。私を利用したり、だましたりして儲けようとするフィッシングメールが毎日届きます。また、私をだまして儲けようとする電話が毎日鳴ります。このため、私はいつの間にか、犯罪の手口をいろいろと学ぶことができました。

犯人は信用されそうなところに成りすましてメールをしたり、電話をかけてきたりします。しかも、メールの場合には本物のホームページをコピーしたり、AIを使ってメールの文章を正しく書いたりしているので、犯人が外国人か日本人か見分けがつきません。特に、○○銀行、○○証券会社、○○警察署、○○市役所(町役場)、NTT、YAHOO、アマゾン、楽天、マイクロソフト、・・・などからのメールや電話には注意してください。これらは、実際に私に届いた偽のメールや私にかかってきた偽の電話の出どころです。

したがって、メールの場合にはメールアドレスが正規のものかを確認してください。「○○@○○.com」は怪しいです。誰もが取れるアドレスだからです。法務局に登録してある日本の会社からのメールであれば、「○○@〇〇.co.jp」となります。電話の場合には相手が本人であるかを確認してください。相手の氏名、所属部署を必ず聞いてください。

相手が「○〇警察署の○○と言います」と言っても、信用してはいけません。必ず、「○○警察署のどの部署の○○さんですか」と聞いてください。そして、一旦電話を切り、正規の電話番号に電話してその部署に○○さんがおられるかどうか、そして、その人が、つい今まで、電話していたかを確認してください。

皆さんに最後に言いたいことは、絶対に、クレジットカードの番号、パスワードなどを記入欄に記入したり、言ったりしてはいけません。もちろん、クレジットカードや銀行カード、通帳、印鑑などを渡してはいけません。

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