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開発&コンサル手イング

第49回 山歩きはジョギングよりも疲れない

山歩きはなぜかあまり疲れない。日帰りハイキングの翌日は少しだるい程度である。それに比べて、ジョギングはかなり疲れる。5、6時間ジョギングすると、翌日は全く動きたくなくなるし、翌々日もかなり体がだるい。不思議である。

ハイキングでは、私の場合10キロ程度の荷物を背負って、山道を5、6時間歩くわけである。常に体に負荷がかかっているうえ、坂道を登ったり下ったりしなければならない。

それに比べて、ジョギングでは、荷物を持たずに、平らな道をゆっくりと走るだけである。日帰りハイキングと同じぐらいの時間、つまり、5、6時間ジョギングすると、かなり疲れる。なぜだろうか。どう考えてもハイキングの方が運動量が多いため、ジョギングより疲れるはずだ。

ハイキングは森林浴になるし、きれいな景色を眺めることもできるし、小鳥のさえずりを聞いたり、野山に咲く花を見たりすることもできる。そんなことが疲れをあまり感じさせないのかもしれない。

もう1つ考えられることは、休憩の取り方である。ハイキングでは通常、1時間程度歩いて、10分程度休憩するのが基本であるが、私の場合、登りでも下りでも疲れたら頻繁に休憩する。しかし、ちょっと立ち止まるだけであるから、休憩時間は1回で2、3分である。1時間で3、4回休憩するので、合計の休憩時間は基本とあまり変わらない。

ちなみに、登りでは誰でも疲れているのが分かるが、下りでは疲れているのが分かりにくい。なぜなら、登りでは心肺機能を使うが、下りでは心肺機能をあまり使わないからである。しかし、下りでも登りと同様に疲れているのである。なぜなら、登りでも下りでも足の筋肉を使うからである。登りで使う筋肉と、下りで使う筋肉とは異なるだけである。

もし、下りでつまずくと、頭から谷にダイブすることになって大怪我をする。そこで、2、3分の休憩を頻繁に取ることによって、疲れがあまり蓄積しなくなる。そうすれば、つまずくのを防ぐことができる。

以前、NHKテレビの「3ヶ月でフルマラソン」という番組を毎回見ていたが、ジョギングで20キロ走れれば、あとは粘りと根性でフルマラソンを完走できる、ということであった。半分の距離を走れれば、何とか最後までがんばれるということである。実際、テレビでは、20キロ以上走ったことがない人が、フルマラソンを完走することができた。

また、1キロ9分で走れば、水の補給時間などを含めても7時間で完走できる、とのことであり、1キロ7分で走れば、5時間で完走できる、とのことである。とすれば、1キロ8分でジョギングをしている私は、6時間で完走できることになる。

私はそもそも競争が嫌いなので、フルマラソンに挑戦するつもりはないが、もし挑戦したとすれば、かなり疲れると思う。実際に、1キロ8分の速さで、5、6時間走るとかなり疲れる。

しかし、日帰りハイキングでは、10キロ程度の荷物を背負って、坂道を登ったり下ったりして、通常、5、6時間歩くが、ジョギングほどには疲れない。その理由がよく分からない。頻繁に休憩しながら歩くからかもしれない。

以前、神奈川テレビで、「走る男、女子部」という番組があった。参考になるので時々見ていた。旧東海道53次を京都の三条大橋から東京の日本橋に向かって走る。キャプテンの男性1人と若い女性3人で、1日、十数キロずつ走る。途中で地域の名所旧跡を尋ねたり、名物を食べたり、走る特訓をしたりしながら走る。

ある風の強い日に、腰に小さなパラシュートをつけて、風に逆らって走るという特訓があった。「特訓をやるぞ」とキャプテンから言われた女性たちは、最初はうんざりしていた。しかし、いざ特訓を始めると、風で体があっちこっちに引っ張られるのが面白いらしく、キャッキャ笑いながら、しかし苦しそうにヒーヒー言いながら、何度も自主的に特訓をしていた。

すぐに音を上げるだろうと考えていたキャプテンは、それを見てあきれていた。きつい特訓でも、楽しければあまり疲れを感じないのかもしれない。

要するに、楽しい運動を頻繁に休憩しながら行うのであれば、あまり疲れないのかも知れない。

Ⓒ 開発コンサルティング

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