
普段、運動をしないで、いきなり山へ行くと、すぐにバテたり、ころんで怪我をしたりする。そこで、普段の運動について書くことにする。
どのようなスポーツでも、走るというのは体を作るための基本練習になる。よって、どのようなスポーツでも走ることを基本練習に取り入れている。陸上競技、野球、サッカーなどの屋外競技だけではない。柔道や剣道、バレーやバスケットなどの屋内競技でも走ることを基本練習に取り入れている。
走ることによって、足腰の筋力だけでなく、心肺機能を高めるなど、スポーツをするための基本の体力を作ることができる。よって、山歩きの基本の体力をつけるには走るのが良い。
逆に言えば、走ることができなければ、どのようなスポーツもできない。また、走ることによって体調の良し悪しが分かるし、体調を整えることもできる。
近ごろでは、健康のためにウォーキングをする人が多い。しかし、ウォーキングをしている人たちを見ると、ほとんどの人がウォーキングではなく、単に、散歩の場合が多い。散歩では運動にはならない。ウォーキングと言うのは早歩きのことである。
肥満の人や病気の人は散歩が適しているだろうが、健康な人はウォーキングやジョギングの方が良い。ウォーキングは通勤・通学や買い物など、普段の生活に取り入れれば良いので、時間を決めて運動するのであればジョギングの方が良い。なぜなら、ウォーキング程度では山歩きの体力をつけることはできないからである。
私の場合、ウォーキングでは腹が減るだけで、余計に食べてしまい、かえって太ってしまう。かといって、80歳でエベレストを征服した三浦雄一郎さんのように、20キロの荷物を背負って、両足に5キロのウエイトをつけて街の中を歩き回ることなど私にはできない。ジョギングはマイペースで走ることであり、自分の体力・体調と相談しながら走ることができる。
ちなみに、歩く速さの世界標準は、労働科学の研究から、1時間に3マイル(4.8キロ)となっている。したがって、1キロ12.5分である。ウォーキングは早歩きであるから、これより速く、通常は1キロ10分程度の速さであろう。また、ジョギングはウォーキングより速く、若い人なら通常は1キロ6、7分程度であろうが、個人差がある。
ジョギングはマイペースで走るものなので、自分で多少きついと感じる程度で、しかも、30分以上続けられる速さがちょうど良いと思う。私の場合は、1キロ8分程度であり、いわゆるスロージョギングである。
歩いたり走ったりすることが、人間の基本的な運動となったのは、おそらく、人間が何万年もの長い間生活しているうちに、自然に培われたものだと思う。採取や狩猟の生活では、歩いたり走ったりしなければ食料を得ることができない。歩けなければ木の実や草の実を採取することができないし、走れなければ獲物を捕まえることができない。
よって、歩くことと走ることは生きるために必要な運動となり、長い年月の間に、体がそれにふさわしいように作られたのではないかと思う。よって、歩いたり走ったりすることは、人間が生きるために必要な基本的な運動なのである。
現代の人間も、普段から歩いたり走ったりしていなければ、体力が衰え、何もできなくなる。また、そうしなければ山歩きの体力を維持することもできない。山歩きは荷物を背負って山道をマイペースで長時間歩くものなので、体力を維持するための運動としてはジョギングが適していると思う。
ウオーキング程度では山歩きに必要な体力を維持することはできない。普段、定期的にジョギングをして体力をつけておけば、いつでも山歩きができる。
私は山歩きが好きなので、いつでも山歩きができるように体力と体調を維持している。山に行きたくても、体力がないとか体調が悪いために行けない、というのは実に残念で悔しいからである。そのため、週に2、3回、1時間程度ジョギングをしている。おかげで、いつでも山歩きができる。
サラリーマン時代には仕事が忙しく、出張が多かったので、週1回のジョギングもろくにできず、山に行きたくても行けないことがよくあった。そして、たまの休みに山に行くと、荷物がひどく重く感じられた。しかも、コースタイムの1.5倍ぐらいの時間がかかってしまい、夜になっても下山できなかったり、小屋にたどり着けなくなったりした。体力が衰えているためである。
現在は仕事より健康を重視しているので、山に行きたくなったら、仕事を断ってでも山に行く。現在、私は70歳を超えているが、若いころにつらい思いをして歩いたコースを、ほぼコースタイムどおりに歩くことができる。つまり、若いころよりも体力がある。これも普段ジョギングをしているおかげである。若くても普段運動をしていないと体力が衰えてしまうのである。
ジョギングといっても、私の場合スロージョギングなので、通常のジョギングよりもゆっくり走る。私がジョギングをしていると、若い人たちにいつも追い越される。しかし、私を追い越していく人のほとんどが、ハァハァと息苦しそうに走っている。私はもちろんマイペースなので、息苦しさは全く感じない。
だから、いつまでも走っていられる気がする。私は通常、1時間程度走るのだが、気が向いたときには2時間程度走る。また、ときには休み休みだが、5、6時間走ることもある。これはもちろん、山歩きを想定しているからである。日帰りハイキングでは、通常、5、6時間は歩くからである。
山歩きをしない人は、何でわざわざ重い荷物を背負って山に登らなければならないのかと言う。運動が嫌いな人は、わざわざ苦しい思いをしたくないと言う。
また、ある医者は、若さを保つ方法の1つは運動をしないことだとテレビで言っていた。その理由は、心拍数の遅い動物は長生きをし、心拍数の早い動物は早死にをするが、どの動物でも一生の間の総心拍数は同じなので、心拍数が上がるようなことを続けると長生きできないのだと言う。
しかし、これは運動が嫌いな医者の屁理屈だと私は思う。なぜなら、何年もの間、運動をした人の平均寿命と、運動を全くしなかった人の平均寿命とを比較した結果ではないからだ。おそらく、運動をした人の方が長生きだと思う。
その理由は、人間の体は何万年もの長い間、歩いたり走ったりしながら生きてきたために、それに適した体になったからだと思う。私は医者ではないので、なぜだかよく分からないが、日ごろ運動をした方が健康に過ごせると思う。したがって、運動をした方が長生きだと思う。
体を酷使する競技としてのスポーツは若い人に任せて、楽しみと健康維持のための運動は続けるのが良いと私は思う。山歩きが好きな私は、普段はジョギングをして山歩きに必要な体力をつけておき、いつでも山に行けるようにしている。
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