1.目的
- 「物づくりの原点に戻ってメーカーとしての自覚を持ち、メーカーとして確立をする」という会社方針に基づき、将来に向けて当社のあるべき姿を構築し、業務改革を行う。
- 当社の組織風土を確立し、顧客満足、従業員満足を向上させるために、人と組織の活性化を図る。
2.基本的考え方
効率化によって生み出した人・時間を新規業務・強化業務にシフトする。
- 物づくりの原点に戻ってメーカーとして確立するために、当社にとって物づくりとは何かを改めて明確にし、経営理念を設定する。
- 当社を取り巻く経営環境を分析し、戦略ドメイン(事業領域)を設定し、経営戦略を立案する。
- 人と組織の活性化を図るために、組織構造、組織風土および人事制度の見直しを行う。
- 中期経営計画、短期経営計画を見直し、これらの経営計画実現のために新規業務および強化業務の設計を行う。
- 現在実施している管理間接部門のすべての業務を見直し、業務の効率化(ムダな業務の削減)を図る。
- 業務の効率化は、各業務の目的・機能(役割)を明確にし、無用業務、過剰業務、重複業務、低価値業務などを発見し、削減することにより可能となる。さらに、必要業務について目的・機能を果たす最もよい方法を探索あるいは発想・工夫して業務時間の削減を図る。なお、情報化による業務効率化については対象業務を設定しておき具体的には別途検討する。
- 新規業務および強化業務を実施するために業務効率化によって生みだした人・時間を再配置する。この際には、適材適所および権限委譲を推進し労働意欲の向上を図る。
3.業務効率化の目標
業務効率化の目標を現状業務時間の20%から25%削減とする。具体的な目標数字は別途検討して決める。対象とする現状業務時間は一年間に実施する繰り返し(ルーティンワーク)業務の時間とする。
4.推進組織と推進メンバーの役割
- 推進委員会:
- 役員などで構成し、会長を社長、議長を事務局長として、当社のあるべき姿の構築を行うとともに、活動推進上の問題解決に当たる。また、構成メンバーは現状業務の効率化の説明を受けることとする。
- 事務局:
- 事務局長および事務局員で構成し、事務処理に当たる。事務局長は推進委員会の議長を努めるとともに推進委員会に推進上の問題を提起する。また、構成メンバーは現状業務の効率化の説明を受け実習に参加することとする。
- 各グループ:
-
各グループのリーダーは現状業務の効率化の説明を受け実習に参加し、グループメンバーに対して内容を伝え指導する。また、メンバーと共に現状業務の効率化を実施する。
- コンサルタント:
- 本活動に関する考え方・進め方の具体的な説明及び提案・助言の他、活動全体の推進に関する提案・助言を行う。
5.活動の進め方
2週間ごとに定期会合を設けコンサルタントと共に活動を行う。リーダー会では「現状業務の効率化活動」(1日目)を、推進委員会では「あるべき姿の構築活動」(2日目)を行う。また、定期会合と定期会合の中間に自主活動を行う。この際、メール、ファックス、郵便などの通信手段を用いてコンサルタントと質疑応答(中間フォロー)を行う。なお、リーダー会および推進委員会はそれぞれ1日6時間程度とし、会合の前後にそれぞれ30分程度事務局との打ち合わせを行う。
6.プログラム概要
\ | 現状業務の効率化 | 経営の仕組みの再構築 |
第1回 | キックオフ(全員参加)
業務分類、業務時間・頻度の算定 | 物づくりの原点および会社の存在目的の検討と経営理念の設定 |
第2回 | 業務内容の記述 | 経営環境の分析と経営戦略の設定 |
第3回 | 業務目的・機能(役割)の記述 | 戦略ドメイン(事業領域)の設定 |
第4回 | 目的思考による無用業務の廃止 | 中期経営計画、短期経営計画の見直し |
第5回 | 重点思考による過剰業務の削減 | 新規業務、強化業務の設計 |
第6回 | ユーザー志向による低価値業務の削減 | 権限規定の見直し |
第7回 | 市場(顧客)志向による内部管理業務の削減 | 組織構造の見直し |
第8回 | 書類・会議の削減 | 人事制度の見直し |
第9回 | 部門間にまたがる基幹業務の効率化課題抽出 | 要員計画、人事異動計画の立案 |
第10回 | 部門間の課題解決(2日間合同) |
第11回 | 情報化の検討(2日間合同) |
第12回 | 活動報告書作成、業務再編成と業務分掌、業務マニュアル作成、活動のまとめ |
報告会(全員参加、人事異動発表) |
7.費用
別途見積書を参照ください。
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