1.目的
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現在、御社が所有する固有技術を基に技術の高度化を図り、世界に通用する独自技術を開発する。
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独自開発した技術を活用して自社ブランド商品を開発する。
2.アウトプット
- 特許出願を1件以上行う。
- 自社ブランド商品を1点以上開発する。
3.基本的考え方
- 御社が保有する◯◯に関する一連の固有技術は、これらを組み合わせ、また、創意工夫することにより高度な技術となり得る可能性がある。そこで、これらの技術を基に世界に通用する独自技術を開発する。
- 開発した独自技術を基に顧客ニーズを満たす商品を開発する。このために、現在保有する技術シーズを活用できるような顧客ニーズを探索し、技術シーズと顧客ニーズとのマッチングを図りつつ技術開発及び商品開発を並行して推進する。
- 技術シーズと顧客ニーズとのマッチングを図るには、技術の持つ機能(役割)と顧客の求める機能とが一致すればよい。すなわち、技術は何らかの機能を果たすために存在し、顧客は商品に何らかの機能を求めているのであるから、機能という共通の概念を用いれば、マッチングを図ることが容易になる。
- 機能は何らかの目的を果たすために存在する。つまり、何らかの目的を果たすために機能が存在し、その機能を果たすために技術が存在するのである。一方、顧客は何らかの目的が果たせないためにニーズ(何かに対する欠乏状態)を感じるのである。そのため、目的と機能の追及を徹底的に行い、技術開発と商品開発とを同時に推進することにより顧客ニーズを満たす商品開発が可能となる。
- 技術開発及び商品開発を行うには創意工夫(アイデア発想)が何より必要である。このために、プロジェクトメンバーはその資質により決定すると共に、弊社独自の開発技術を活用し、活動を通じて頭脳の柔軟化訓練を行う。
- プロジェクトメンバーに必要な資質は専門的な知識・経験や技術ではなく、専門にとらわれずにアイデア発想できる創造能力と努力し続ける粘り強い性格である。創造能力を有する者を選定するために、脳の研究成果に基づくハーマン・モデルによる調査を行い、メンバーを決定する。
- 一方で、専門的な知識・経験や技術を有する専門家は通常、専門分野にとらわれてしまうためアイデア発想する創造能力を有しない。むしろ、技術評価が得意である。このため、プロジェクトメンバーが発想したアイデアを評価し、そのアイデアの問題点を指摘していただく。また、問題点を克服するためのヒント、情報などを提供していただく。
4.推進組織と推進メンバーの主な役割
- 推進委員会:
- 役員などで構成し、推進委員長を社長とし、議長を事務局長として活動全体の推進上の問題解決に当たる。推進委員会は必要に応じて開催する。
- プロジェクトチーム:
- 創造能力を備えた粘り強い性格のメンバー数人で構成し、技術開発及び商品開発を行う。メンバーは専任とし、メンバーの中からリーダーを選任する。チーム会合日を月2回開催するほか、リーダーの下で日々自主的に開発活動を行う。
- 技術評価委員会:
- 各分野の専門家で構成し、プロジェクトチームが発想したアイデアを評価し、アイデアに対する問題点を明確にすると共に、問題点を克服するための技術情報を調査しチームに提供する。また、先行技術調査及び特許出願書類の作成を行う。技術評価委員会は必要に応じて開催する。また、技術評価委員長をおく。
- 事務局:
- 事務局長(役員)及び事務局員数名で構成し、事務局長は推進委員会の議長役を果たすと共に、事務局として事務処理、コンサルタントとの窓口業務などを行う。また、活動のエンジン役として、推進委員会、プロジェクトチーム会合、技術評価委員会などに出席し、推進上の問題点を把握して推進委員会に提案する。
- 各部門:
- プロジェクトチームの依頼に応じて、アイデア発想のための技術情報、顧客情報、競合他社情報などの各種情報の収集のほか、図面作成、試作検討、テストマーケティングなどを行う。
- コンサルタント:
- 月2回訪社して、チームに対して技術開発、商品開発のための具体的な提案・助言を行うと共に、チーム活動を支援する各組織に対して活動の推進に関する提案・助言を行う。
5.プログラム概要
チーム活動 | チーム活動を支援する組織 |
キックオフ 企画内容の確認・スケジュール確保 | 全部門 |
第1回 保有技術のリストアップ | 各技術部門 |
第2回 保有技術の評価 | 技術評価委員会 |
第3回 ターゲット顧客の設定(1) | 推進委員会 |
第4回 ターゲット顧客のニーズ調査(1) | マーケティング部門 |
第5回 戦略ドメインの設定 | 推進委員会 |
第6回 先行技術調査、特許情報調査 | 技術評価委員会 |
第7回 保有技術の高度化(1) | チーム単独活動 |
第8回 保有技術の高度化(2) | チーム単独活動 |
第9回 高度化された技術の評価 | 技術評価委員会 |
第10回 三次元市場マトリックス作成 | マーケティング部門 |
第11回 空白市場の探索 | マーケティング部門 |
第12回 ターゲット顧客の設定(2) | 推進委員会 |
第13回 ターゲット顧客のニーズ調査(2) | マーケティング部門 |
第14回 商品コンセプト設定 | 推進委員会 |
第15回 商品機能のブレイクダウン | チーム単独活動 |
第16回 機能別アイデア発想(1) | チーム単独活動 |
第17回 機能別アイデア発想(2) | チーム単独活動 |
第18回 先行技術調査及びアイデア評価(1) | 技術評価委員会 |
第19回 アイデアの試作検討及び図面作成 | 技術部門 |
第20回 全体構想案アイデア発想(1) | チーム単独活動 |
第21回 全体構想案アイデア発想(2) | チーム単独活動 |
第22回 先行技術調査及びアイデア評価(2) | 技術評価委員会 |
第23回 図面作成及び特許出願書類作成 | 技術評価委員会 |
第24回 テストマーケティング | マーケティング部門 |
報告会 報告資料作成 | 全部門 |
※プログラム概要は御社と協議の上、必要により変更する。
6.費用
別途見積書参照
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